MURMUR会長のつぶやき
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45年ぶりの再会
2023.09.29
大分で痩せるスポーツジム・スポーツクラブ・フィットネスクラブをお探しなら大分トレーニングクラブへ 45年ぶりの再会

今年がジムの55周年になることを書いてから10ヶ月たった。
ウェブに疎いから、更新するのについ二の足を踏んでしまう。
スマホも持っているが、受け方がよく解らないので普段は電源をOFFにしている。
9月24日 日曜日。夕方家に帰ったら家人が「OFFになっててケータイが通じない」と文句を言う。
用事を尋ねると、「藤波さんが見えたんよ!」

あまりにも突然なので、びっくりした。
「プロレスラーの藤波さん、会いたいから帰ったら電話してって。」
何か駅近でイベントが有るので、その前に空港から直接上野ジムに来てくれたらしい。
さっそく電話をする。ちょうどイベントが終わった様で、「今から行きます」とのこと。
ジムの前に出て待っていると、すぐに車が到着した。

車から藤波さんが降りてきた。その姿を見て又もびっくりした。
リングに上がったそのまんまの恰好で、パンツとリングシューズをはいただけの、裸だったのだ!!
あっけにとられていると、藤波さんはにこやかに言った。
「久しぶりですね。すみません、こんな恰好で。着替える場所が無かったもので。警察につかまると悪いから、ジムの中で話しましょう。」

藤波さんが当ジムに入会したのは、中学を出てすぐ。私がジムを始めて2年ぐらいした頃だ。長浜で8畳分の小さなジムだった。
当時は別府~大分間に路面電車が走っていた。藤波さんは別府の車工場で働きながら、路面電車の定期を買って、毎日毎日トレーニングに通った。実家の国東から自転車で来たこともあった。
まだプロレスに入門できるかどうかもわからない時である。
体は小さかったが情熱を内に秘めた、誠実で無口な少年でした。
トレーニングのこと以外はほとんど話さなかったが、「プロレスラーになる」ということだけ、はっきり口にしていた。

念願かなって入門してからは、だんだんプロレスラーらしく成長しながら何度かジムに来てくれた。
私もジムを長浜から金池、上野ヶ丘と移設しながらすこしずつ大きくしていった。

最後に会ったのは45年前。藤波さんがカールゴッチの元で海外修行をし、ニューヨークでジュニアヘビー級チャンピオンになって凱旋帰国した頃だ。
その時に撮った写真はずっと上野ジムに飾ってある。

それからの藤波さんは、プロレスラーとしてスター街道をまっしぐらに歩み続けた。
私は上野ヶ丘のジムを改装したり、南大分に土地を買って新しいジムを建て、それをさらに増築したりして、少しずつ発展させてきた。4坪でスタートしたジムは170坪になった。

それぞれの45年を過ごし、藤波さんは69才、私は75才になって再会した。
誠実な人柄は、有名になる前と少しも変わっていなかった。
45年前の写真の元で、かたく握手をした。

プロレスラー 藤波辰爾

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